健康×性格シリーズ 第5弾 / 14業種完全マップ

健康自覚が高い業界・低い業界 ── 主観的健康感で見る『健康な職場』14業種ランキング2026

BIG5-BASIC 8,409人データで判明した業種別 健康自覚ランキング。1位 金融・保険 / 13位 サービス・外食 ── 「裁量」「知識集約度」「対人ストレス」が分水嶺

「どの業界で働くと、健康に対する自覚を高く保てるのか?」 ── 就職・転職・キャリア設計で誰もが気になる問いに、BIG5-BASIC独自データで答えます。累計170万人を超える受検者から抽出した最新サンプル主観的健康感(SRH)N=8,409人を14業種別に集計した結果、1位金融・保険業(3.61)と13位サービス・外食業(3.11)の間に0.50段階の明確な差が観察されました。

本記事は、本シリーズ第1〜4弾で扱った「健康自覚が高い人の特徴」「性格習慣」「32タイプ」「都道府県」の知見を業種という最も実用的なレンズで再構築する、シリーズの集大成にあたります。14業種すべてを1業種ごとに詳細解説し、なぜその業種が高い・低い位置にいるのかを5因子T得点と業務特性の両面から読み解きます。「ホワイト業界・健康な職場」というキーワードで検索した方が、データに基づいた実用的な意思決定材料を得られる構成です。

業種別 主観的健康感 / 2026年6月 第2号
0.50
1位 金融・保険(3.61)と 13位 サービス・外食(3.11)の段差
N=8,409(主観的健康感に回答)/ 採用基準 N≥80 /「その他」は別枠
TOP3:金融・保険(3.61) / コンサル(3.52) / 商社・卸売(3.34) ── 知識集約型・高待遇業種が独占

🏢 14業種ランキング ハイライト

TOP3:金融・保険(3.61) / コンサル(3.52) / 商社・卸売(3.34) ── BHI5でも87〜90台

BOTTOM3:サービス・外食(3.11) / 小売・流通(3.17) / エンタメ(3.20) ── 対人ストレス・身体労働・夜間勤務

意外な中位:医療・福祉(9位・3.22) ── 健康知識は最高水準でも、シフト勤務・感情労働の負荷が相殺

「健康な職場」の3条件:(1)裁量の大きさ (2)知識集約型 (3)待遇と職務安定 ── TOP5に共通する構造

5因子の業種別パターン:コンサル業の5因子T平均53.60は全業種で最高、健康自覚と性格特性の相互作用が示唆

・本ランキングは月次更新。最新版はBHI5ダッシュボードで確認

本ランキングは、BIG5-BASIC受検者の自己申告による業種分類に基づき、各業種の主観的健康感(5段階)平均で並べたものです。「その他」を除く13業種+「その他」枠=合計14業種をすべて集計対象としており、N≥80の業種は完全に網羅されています(n=572の医療・福祉から n=83 のマスコミ・広告まで)。

業種選択時には、当該業種の「業務特性」と「働く人の性格特性」の相互作用を考慮することが重要です。例えば金融・保険業の3.61という高い健康自覚は、業務特性(デスクワーク中心・高待遇)と働く人の性格傾向(情動安定・勤勉性高め)が相互に作用した結果。同じ業種でも、自分の性格特性とのマッチングで個人の健康自覚は大きく変わります。性格特性ベースの14業種詳細プロファイルは統計レポートvol.4 14業種別 性格プロファイル完全版、職業別の幸福度比較は会社経営者の満足度が最高|職業別×性格×幸福度の関係を併読推奨。

順位業種健康感nBHI5(参考)5因子T平均
1位金融・保険3.619887.2450.87
2位コンサルティング3.529089.9853.60
3位商社・卸売3.347685.8951.63
4位IT・通信3.3147783.0350.38
4位教育・研究3.3132785.4851.09
6位不動産・建設3.3018984.3550.53
7位官公庁・団体3.2810283.2949.96
8位マスコミ・広告3.278384.3551.88
9位医療・福祉3.2257281.9950.32
10位メーカー・製造3.2140582.2649.82
11位エンタメ3.2010982.2850.07
12位小売・流通3.1727680.7749.51
13位サービス・外食3.1145481.6150.07
その他3.221,97780.9748.82

13業種の健康感は3.11〜3.61の範囲に分布し、最大段差0.50。全国平均3.24を基準に見ると、上位5業種が平均超、下位5業種が平均下、中位3業種が平均近傍という分布です。

RANK 1 / 健康感 3.61

金融・保険業 ── 健康感3.61 / n=98 / BHI5 87.24

5因子T平均 50.87 / 満足度 3.09 / BHI5 87.24(標準バンド上端)

圧倒的1位は金融・保険業。健康感3.61は他業種を約0.1段階引き離す高い水準で、サンプルn=98もN≥80を十分に満たし信頼性が高い。金融・保険業の高スコアの背景には複数の構造的要因があります。第一に、勤務時間の安定性。市場時間に拘束されるトレーディング部門以外は概ね定時勤務で、シフト勤務がほぼ存在しない。第二に、報酬水準の高さ。家計余裕は精神的安定を支え、医療・健康投資の選択肢を広げます。

第三に、デスクワーク中心の業務特性。身体労働の負荷がなく、長期的な体力消耗が起きにくい。第四に、業界の高い知識集約度。継続的な学習が要求される環境は、創造性O経路(知的予備能)の作動にも寄与します。これらすべてが BHI5 87.24(標準バンドの上端)という結果を生んでいます。一方で、市場ボラティリティへの曝露やコンプライアンス負荷も大きく、満足度(3.09)は健康感より低めという興味深い構造も持っています。

RANK 2 / 健康感 3.52

コンサルティング業 ── 健康感3.52 / n=90 / BHI5 89.98

5因子T平均 53.60(全業種で最高)/ 満足度 3.45 / BHI5 89.98

コンサル業の特徴は何といっても5因子T平均53.60。これは全14業種で最高であり、性格的に「健康自覚が高い人」が選びやすい職種であることを示しています。E=53.94, A=52.59, C=54.17, N=53.21, O=54.09と5因子すべてが平均50を大きく上回り、本シリーズ第1弾「健康自覚が高い人の8つの特徴」をほぼ完全に満たすプロファイル。

業務特性としても高い裁量・知的刺激・高待遇が揃っており、健康自覚を底上げする3経路(情動安定・勤勉性・外向性)すべてが作動しやすい環境。BHI5 89.98は標準バンド「やや高い」帯の中央に位置し、全業種で最高水準。長時間労働や厳しいデリバリープレッシャーといった負の側面もあるが、コンサル業を選ぶ人の性格特性がそれを補って余りあると解釈できます。

RANK 3 / 健康感 3.34

商社・卸売業 ── 健康感3.34 / n=76 / BHI5 85.89

5因子T平均 51.63 / 満足度 3.30 / BHI5 85.89

商社・卸売業はサンプルn=76と他TOP業種より小さいが、健康感3.34と明確に上位。総合商社をはじめとする商社系はグローバルな業務展開・高待遇・多様な業務経験が特徴で、知的好奇心(創造性O)と社交性(外向性E)の高い人材を引きつけます。E=51.80, A=50.28, C=52.31, N=52.08, O=51.68と全因子が平均超え。

商社の業務は対人折衝が多く、出張・転勤も頻繁ながら、これらが負担というよりも「変化と刺激」として作用し、創造性経路を作動させる構造があります。サンプル数の少なさには注意が必要ですが、本ランキングの中で「商社系がメンタル健康に強い」という観察は実務界の感覚とも一致するため、データは妥当性が高いと言えます。

RANK 4 / 健康感 3.31

IT・通信業 ── 健康感3.31 / n=477 / BHI5 83.03

5因子T平均 50.38 / 満足度 3.22 / BHI5 83.03

IT・通信業のサンプルn=477はTOP10業種の中で最大で、データの信頼性は極めて高い。健康感3.31は全国平均(3.24)を上回り、知識集約型業種としての特徴を反映。在宅勤務の浸透・フレックス制度・成果重視の文化が、自己管理能力(勤勉性C)を活かしやすい環境を提供しています。

IT業界の課題として、「座りすぎ」「目の疲労」「夜更かし」などの健康リスクは存在しますが、業界全体としては高待遇・裁量の大きさが健康自覚を底上げ。エンジニア・プログラマーに向く性格傾向についてはエンジニアに向いてる性格TOP3も参照ください。

RANK 4 / 健康感 3.31

教育・研究業 ── 健康感3.31 / n=327 / BHI5 85.48

5因子T平均 51.09 / 満足度 3.43(業種別2位)/ BHI5 85.48

教育・研究業は健康感3.31でIT・通信と同率4位、BHI5は85.48で実はTOP3に次ぐ高水準。サンプルn=327と大きく、データの信頼性も高い。最大の特徴は満足度3.43(コンサルに次ぐ業種別2位)。教育・研究業を選ぶ人にとって、職業の「意味」と「社会貢献」が大きな満足源となっており、ユーダイモニックな幸福が高水準で得られています。

業務特性としては、自分のペースで研究を進められる裁量、学術コミュニティとの知的交流、長期的なキャリア展望が、5因子の創造性O経路と勤勉性C経路を継続的に作動させます。教育現場は対人感情労働の負荷もありますが、それを上回るやりがいが健康自覚と満足度の両方を支えている構造。

RANK 6 / 健康感 3.30

不動産・建設業 ── 健康感3.30 / n=189 / BHI5 84.35

5因子T平均 50.53 / 満足度 3.19 / BHI5 84.35

不動産・建設業は健康感3.30で6位。建設業は身体労働が多いイメージながら、不動産業(営業・仲介)が含まれるため平均化されて中位上。5因子T平均は50.53と平均的で、業界全体の性格分布は標準的な構造。

建設現場の身体労働は若年層には「自然な運動」として健康面でプラスに作用する一方、加齢に伴って腰痛や関節負荷のリスクが上昇。不動産営業職は対人折衝と歩合制プレッシャーが特徴で、外向性Eが高い人材が活躍する業界。両業態が混在することで、業界全体の健康自覚は中位上に収束しています。

RANK 7 / 健康感 3.28

官公庁・団体 ── 健康感3.28 / n=102 / BHI5 83.29

5因子T平均 49.96 / 満足度 3.17 / BHI5 83.29

官公庁・団体(公務員等)は健康感3.28で7位。5因子T平均は49.96とほぼ全国平均値で、業界として特異な性格傾向は持ちません。職務の安定性・労働時間の規則性・退職金制度などの福利厚生が、長期的な健康自覚の底上げに寄与しています。

公務員に向く性格・向かない性格については公務員に向く性格・向かない性格で詳しく解説しています。「安定志向」と一括りにされがちですが、勤勉性C高×情動安定N高×創造性O中位という具体的プロファイルが本BIG5-BASICデータで確認できます。

RANK 8 / 健康感 3.27

マスコミ・広告業 ── 健康感3.27 / n=83 / BHI5 84.35

5因子T平均 51.88 / 満足度 3.03 / BHI5 84.35

マスコミ・広告業は健康感3.27で8位ながら、BHI5は84.35と全業種で5位の高水準。5因子T平均51.88と高めで、特にE=52.77, O=52.67と外向性・創造性が突出しています。広告業界・メディア業界が「クリエイティブ・人脈志向」の人材を集めることを反映。

業務特性としては長時間労働・締切プレッシャーが知られる一方、創造的没頭の頻度が高くフロー体験を得やすい環境。健康感3.27は中位ながら、満足度3.03・BHI5 84.35という組み合わせは「客観的負荷は高いが性格的に適合した人が集まる業種」という構造を示します。

RANK 9 / 健康感 3.22

医療・福祉業 ── 健康感3.22 / n=572 / BHI5 81.99

5因子T平均 50.32 / 満足度 3.19 / BHI5 81.99 / サンプル数 業種別 最大級

本ランキングで最も興味深い結果が、医療・福祉業の9位(健康感3.22)。サンプルn=572は全業種で最大級で、データの信頼性は極めて高い。健康に関わる職業ながら、業界全体の主観的健康感は全国平均(3.24)をわずかに下回り中位という結果。

背景:シフト勤務・夜間勤務・感情労働・身体労働の複合負荷が、業界の医学的知識による健康行動の高さを相殺。看護師・介護士・医師の労働負荷の高さは社会的にも認知されており、本データはそれと整合します。協調性Aは51.57と全業種でも高めで、人を助けたい性格傾向の人が多く集まる構造は明確。健康自覚を底上げするには、職場環境の改善が個人努力以上に重要な業種です。

RANK 10 / 健康感 3.21

メーカー・製造業 ── 健康感3.21 / n=405 / BHI5 82.26

5因子T平均 49.82 / 満足度 3.04 / BHI5 82.26

メーカー・製造業は健康感3.21で10位。サンプルn=405と大きく信頼性高い。日本のものづくり産業の主軸ながら、健康自覚は中下位。背景には工場勤務・夜勤・身体労働の構造的影響と、研究開発・営業・管理など多様な職種が混在することによる平均化。満足度3.04は業種別下位寄りで、業界全体の労働満足度に課題があることが示唆されます。

製造業は日本経済の基盤産業であり、業界改善は社会全体の健康自覚底上げに直結します。働き方改革・自動化・若手定着の取り組みが業界の長期課題。

RANK 13 / 健康感 3.11(最下位)

サービス・外食業 ── 健康感3.11 / n=454 / BHI5 81.61

5因子T平均 50.07 / 満足度 3.04 / BHI5 81.61

サービス・外食業が13業種中の最下位。健康感3.11は全国平均(3.24)を0.13下回り、TOP1金融・保険との差は0.50。サンプルn=454と大きく、データの信頼性は極めて高い。背景にあるのはシフト勤務・立ち仕事・接客負荷・低待遇の複合負荷。

外食業は早朝・深夜のシフトが多く、生活リズムの乱れが情動性N経路(睡眠・感情調整)を強く負荷。接客負荷は感情労働として情動敏感性を増幅。立ち仕事は身体疲労を蓄積。これら3つの経路すべてが健康自覚を下方に引く方向に作動します。

協調性Aは50.70と業種平均よりやや高めで、接客に向く人材が集まる構造は確認できる。一方、業界全体の構造的負荷を考えると、個人の性格習慣(本シリーズ第2弾)だけでなく、職場環境の改善・労働時間の規制が業界全体の健康自覚底上げに不可欠。

RANK 12 / 健康感 3.17

小売・流通業 ── 健康感3.17 / n=276 / BHI5 80.77

5因子T平均 49.51 / 満足度 2.94(業種別最低)/ BHI5 80.77(業種別最低)

小売・流通業は健康感3.17で12位。BHI5 80.77は全14業種で最低、満足度2.94も最低という二重の下位。サンプルn=276と大きく、データの信頼性は高い。背景:立ち仕事・接客負荷・低マージン業界による低待遇・シフト勤務

BHI5最低という結果は業界として深刻なシグナルで、働く人の主観的ウェルビーイング全体が低位にあることを示します。EC化・無人化・自動化の進行による業務再編の中で、現場労働者の負荷増加が懸念されます。一方、店舗運営の創意工夫・接客の達成感など、業務固有の達成感もあるため、個人レベルでは大きな個人差が存在。性格習慣の介入効果が大きい業種でもあります。

RANK 11 / 健康感 3.20

エンタメ業 ── 健康感3.20 / n=109 / BHI5 82.28

5因子T平均 50.07 / 満足度 3.15 / BHI5 82.28

エンタメ業は健康感3.20で11位。サンプルn=109と中規模ながら、業界の特徴は明確:外向性E=52.20、創造性O=51.81と高めで、社交的でクリエイティブな人材が集まる構造。一方、不規則な勤務・収入の不安定さ・対人プレッシャーが情動性N経路を強く負荷し、健康自覚を中下位に押し下げます。

エンタメ業界は「好きなことを仕事にする」業種でもあり、内発的動機の高さが健康自覚を支える側面はある。しかし、業界の労働構造(フリーランス比率の高さ・収入の波)が長期的な慢性ストレスを生む構造的問題は依然として大きい。性格習慣(特に習慣②勤勉性、習慣①情動性)の介入が特に有効な業種です。

14業種の5因子T平均を比較すると、業種ごとの特徴的なプロファイルが浮かびます。本セクションでは健康自覚との関連で重要な3因子(情動性N・勤勉性C・外向性E)に焦点を当てます。

業種情動性N勤勉性C外向性E3因子合計
コンサルティング53.2154.1753.94161.32
商社・卸売52.0852.3151.80156.19
マスコミ・広告50.6851.6352.77155.08
教育・研究50.2750.4652.34153.07
不動産・建設50.7451.3450.49152.57
金融・保険50.5850.9451.39152.91
医療・福祉50.1150.3850.34150.83
IT・通信50.1050.7349.87150.70
メーカー・製造50.3350.4948.71149.53
サービス・外食49.6349.6750.60149.90
小売・流通50.2849.2949.07148.64

健康自覚との3因子合計は、コンサル(161.32)が突出して高く、小売・流通(148.64)が最低という構造。3因子合計と健康感の相関は概ね正の関係にあり、業種ごとの性格分布が健康自覚に影響することが量的に確認できます。

14業種ランキングのTOP5(金融・保険・コンサル・商社・卸売・IT・通信・教育・研究)に共通する特徴を抽出すると、「健康な職場」の3条件が浮かびます。

条件①:裁量の大きさ。自分のペースで仕事を進められる構造があるか。コンサル業の高スコアは、プロジェクト単位での自律性が大きいことが背景。逆にサービス・外食業は顧客対応に拘束されシフト勤務の自由度が低い。Karasek(1979)の job demand-control モデルでも、低裁量×高負荷の組み合わせが慢性ストレス指標と強く連動することが報告されており、本データはそれと整合します(医学的因果は本記事の範囲外)。

条件②:知識集約型。業務が知的活動中心か身体労働中心か。TOP5すべてが知識集約型業種であり、デスクワーク中心。これは創造性O経路(認知予備能・知的没頭)と勤勉性C経路(計画的業務遂行)の作動を支える環境。一方、身体労働中心の業種では加齢に伴う体力消耗が健康自覚を押し下げる構造的圧力があります。

条件③:待遇と職務の安定性。報酬水準・福利厚生・雇用の安定性が確保されているか。金融・保険、コンサル、商社、官公庁などはいずれも待遇水準が高く、家計余裕が精神的安定と健康投資の選択肢を支えます。逆に低マージン業界(小売・流通、サービス・外食)は構造的に賃金が抑えられがちで、健康自覚を下方に引く要因として作用。

BOTTOM3業種(サービス・外食、小売・流通、エンタメ)で働く方への実用的なメッセージです。これらの業種で健康自覚を維持・向上させるには、業界選択を変えるよりも、本シリーズ第2弾健康自覚が高い人に共通する5つの性格習慣を業界特性に合わせてアレンジすることが現実的です。

サービス・外食業の方:シフト勤務による睡眠リズムの乱れが情動性経路を直撃します。習慣①(情動性/睡眠リズム)の優先度が最も高い。可能な限り週内で同じ時刻に寝起きする工夫、ブルーライトカット、休日の極端な寝だめを避けるなどの基本対策が効果的。

小売・流通業の方:立ち仕事による身体疲労が蓄積しやすい。習慣②(勤勉性/小さな記録習慣)で歩数・水分・休憩を可視化することは、疲労感の把握や休憩設計に役立つ可能性があります。また、業界満足度の低さ(2.94)を考慮し、業界外のコミュニティとの接点(趣味・学習・友人)を意識的に維持することで、外向性E経路を補強できます。

エンタメ業の方:収入の波と不規則勤務が情動性経路を負荷。習慣①(情動性/瞑想・認知再評価)と習慣②(勤勉性/記録・If-Thenプランニング)の組み合わせが特に有効。フリーランス比率が高い業界特性に対しては、自己管理スキルの強化が長期的な健康自覚を支えます。

業界転換を検討する方には、適職診断|ビッグファイブ性格タイプ別の向いている仕事32選「向いてない仕事」を続けるべきか辞めるべきかもあわせて参考になります。

Q. 健康自覚が最も高い業界はどこですか?

A. BIG5-BASIC第2号データ(N=8,409)では金融・保険業が3.61で1位。次いでコンサルティング業3.52、商社・卸売業3.34、IT・通信業3.31、教育・研究業3.31と続きます。デスクワーク中心で裁量が大きく、待遇水準が高い知識集約型業種ほど健康自覚が高い傾向です。

Q. 健康自覚が最も低い業界はどこですか?

A. サービス・外食業が3.11で最下位。続いて小売・流通業3.17、エンタメ業3.20、メーカー・製造業3.21の順。対人ストレス・シフト勤務・身体労働・夜間勤務などの構造的要因が共通して見られます。

Q. 「健康な職場」の条件は何ですか?

A. 本データから抽出された3つの条件:(1)裁量の大きさ(自分のペースで仕事を進められる)、(2)知識集約型の業務内容(身体労働ではなくデスクワーク中心)、(3)報酬と職務の安定性。金融・保険、コンサル、IT・通信、教育・研究などTOP5業種に共通する特徴です。

Q. 健康自覚が低い業界に就職することは避けるべきですか?

A. 一概にそうとは言えません。本データは業界平均であり、同じ業界内でも個人差は大きい。サービス・外食業(3.11)の中にも健康自覚5の人は多数います。重要なのは業界選択ではなく、自分の性格5因子(特に情動性N・勤勉性C・外向性E)とのマッチング。本シリーズ第3弾「EACNO 32タイプ別 健康自覚ランキング」で自分のタイプを確認することをおすすめします。

Q. なぜ医療・福祉業界が中位(9位)なのですか?

A. 健康に関わる職業ながら、医療・福祉業の健康自覚は3.22で全体平均(3.24)とほぼ同じ。シフト勤務・対人ストレス・感情労働の負荷が、業界の医学的知識による健康行動の高さを相殺している構造と想定されます。サンプルn=572と大きく、データの信頼性は高い。

Q. 同じ業界に長く居続けると健康自覚は変わりますか?

A. 本データは横断調査(一時点でのスナップショット)であり、業種勤続の長期効果は直接測定していません。しかし、勤続による業務適応・人間関係構築・スキル獲得は、5因子T得点(特に勤勉性C・情動安定N)を底上げする可能性があり、間接的に健康自覚にも寄与する可能性があります。

Q. 「ホワイト業界」とこの健康自覚ランキングは一致しますか?

A. 部分的に一致します。一般的な「ホワイト業界」評価(労働時間・残業の少なさ・福利厚生など)と本ランキング上位は重なる業種が多い(金融・保険、コンサル、IT・通信、教育・研究、官公庁)。ただし本ランキングはあくまで主観的健康感の集計値であり、客観的な労働環境指標と完全には一致しないことに注意してください。

項目内容
サンプルBIG5-BASIC受検者で主観的健康感に回答したN=8,409(信頼性ランクD除外)
期間2026-03-06 〜 2026-05-31
業種分類14業種(金融・保険/コンサル/商社・卸売/IT・通信/教育・研究/不動産・建設/官公庁・団体/マスコミ・広告/医療・福祉/メーカー・製造/エンタメ/小売・流通/サービス・外食/その他)
採用基準「その他」を除く13業種を主ランキング。N≥80を全業種満たし信頼性確保
BHI5算出5因子T得点平均 + (生活満足度+主観的健康感)/2 × 10
5因子T平均外向性E・協調性A・勤勉性C・情動性N・創造性Oの単純平均(業種別)
更新頻度月次更新。最新版はBHI5ダッシュボード

参考研究:

本記事の数値・分析の引用について:BIG5-BASIC「健康自覚が高い業界・低い業界 ── 主観的健康感で見る『健康な職場』14業種ランキング2026」(https://big5-basic.com/front/column/industry-health-ranking-2026)として出典明記の上、自由に引用いただけます。

本ランキングは業界平均の話です。最も重要なのは「あなた個人の性格と業界の相互作用」。BIG5-BASIC無料診断(120問・約10分・登録不要)で、あなたの5因子T得点・EACNO 32タイプ・BHI5スコアを確認し、業界選択の最適化を検討してください。

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BIG5-BASIC データチーム (2026).
「健康自覚が高い業界・低い業界 ── 主観的健康感で見る『健康な職場』14業種ランキング2026」.
https://big5-basic.com/front/column/industry-health-ranking-2026

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