統計レポートvol.3

47都道府県別 性格傾向ランキング2026

「県民性」は科学的に存在するのか ── 27,097人のビッグファイブ調査

📌 最新データのお知らせ(2026-06-02 更新)
本記事の数値は2026年5月時点のスナップショット集計(n=27,097人)です。最新の母数 41,028人ベース(満足度回答 28,565人)の集計は データエクスプローラー で随時更新中です。

「県民性」という言葉はメディアで広く使われますが、科学的に検証されたデータは限られていました。BIG5-BASIC定期統計レポートvol.3では、27,097人サンプルの中からN≧30の47都道府県すべてについて満足度と5因子の傾向を集計し、地域差の実態を検証します。

📊 vol.3 ハイライト

・満足度TOP3:長崎県(3.54)・山口県(3.51)・大分県(3.51)と西日本勢が独占

・満足度BOTTOM3:石川県(2.74)・沖縄県(2.80)・和歌山県(2.88)

・1位と47位の差は約0.80ポイント(vol.1の年代差0.45より大きい)

・東京都・大阪府・愛知県の3大都市はいずれも全国平均近く(特殊な「県民性」は希薄)

・「県民性は弱いが、地域ブロック単位では一定のパターンが見える」という結論

心理学では「個人の性格差」と比較して「地域差」は小さいとされてきました。米国の研究(Rentfrow et al. 2008)でも、州ごとの性格5因子の差は標準偏差比で0.10〜0.20程度と限定的です。日本でも同様の傾向ですが、無料の大規模サンプルで47都道府県を網羅したデータは希少です。本レポートは、27,097人サンプルで全47都道府県をカバーした初の網羅的分析です。

BIG5-BASIC受検時に入力された居住地データを集計し、N≧30の県に限定。対象は47都道府県全て(最少県でも30人以上)。受検者は自発的にBIG5-BASICを訪れたインターネットユーザーであり、各県の人口比率と完全に一致しない点に留意が必要です。サンプルは関東・近畿圏で多めとなります。

調査項目
対象都道府県47県すべて(N≧30)
最大サンプル県東京都 2,822人
最少サンプル県島根県 30人
調査期間2026-03-06〜2026-05-02
順位都道府県N平均満足度
1位長崎県593.542
2位山口県1343.507
3位大分県753.507
4位福井県513.392
5位山梨県1493.369
6位香川県653.354
7位福岡県5163.333
8位京都府2823.323
9位鹿児島県973.320
10位新潟県2643.311

TOP10には九州・中国地方が5県含まれ、西日本に偏る傾向が見えます。長崎・山口・大分のTOP3はいずれも自然豊かで、人間関係の緊密さが幸福度に寄与している可能性があります。福岡県(N=516)が大規模サンプルでも7位と上位に入った点は、「九州の幸福度」の一定の根拠を示唆します。

順位都道府県N平均満足度
38位茨城県2352.987
39位徳島県362.972
40位高知県322.969
41位島根県302.967
42位福島県1352.963
43位岩手県1022.961
44位青森県1222.959
45位和歌山県692.884
46位沖縄県1392.799
47位石川県922.739

BOTTOM10には東北4県(青森・岩手・福島・茨城)が固まっています。これは気候・経済要因と関連している可能性があります。**沖縄県の満足度低位は意外な発見**で、「南国=のんびり幸福」というステレオタイプとは逆の結果です。石川県の最下位2.74は、サンプル数の偏りや受検タイミングの影響もあり得ますが、能登半島地震(2024年1月)の影響が長期的に残っている可能性も指摘できます。

都道府県N満足度順位(47県中)
東京都2,8223.1823位(中位)
愛知県9903.2022位(中位)
大阪府9593.1627位(やや下)

3大都市はいずれも全国平均(3.22)に近い中位で、TOP10にもBOTTOM10にも入りません。大都市は人口流入で多様性が高く、「県民性」が希薄化する傾向と整合します。一方、サンプル数が大きい(合計4,771人)ため統計的安定性は最高で、「大都市の標準性」を表す参照値として活用できます。

1. 満足度TOP10は西日本に偏る

九州5県(長崎・大分・福岡・鹿児島・佐賀含む)、中国地方2県(山口・岡山)、四国1県(香川)が上位。西日本の温暖な気候・人間関係の緊密さが要因と推測される。

2. 東北・北陸が低位

BOTTOM10には東北4県と北陸2県が含まれる。気候、人口減少、経済構造などの複合要因が示唆される。震災(東日本大震災・能登半島地震)の長期影響も無視できない。

3. 沖縄県の意外な低位

「南国=幸福」のステレオタイプに反し、沖縄県は46位2.80。観光地としてのイメージと、住民の実生活の差が表れた結果と読める。

4. 大都市は中位に集中

東京・大阪・愛知の3大都市はいずれも全国平均近く。多様性が「県民性」を希釈する都市化現象の一例。

5. 1位と47位の差は0.80ポイント

vol.1の年代差0.45ポイントより大きく、地域差は無視できない規模。ただし個人差(σ約1.0)と比べれば小さく、「県民性」は「地域ブロック単位の傾向」として理解するのが妥当。

次号 vol.4 では、IT・通信、医療・福祉、金融・保険など14業種別の性格プロファイルを公開。コンサル業種が満足度3.45で意外なTOP、金融・小売が低位、IT・通信は意外に普通水準──業界の性格カタログとして使える総合分析。2026年5月11日公開予定

本レポートは「あなたの居住県の典型的な傾向」を見るのに役立ちますが、最も重要なのはあなた個人のスコアです。BIG5-BASICの無料診断で、自分の5因子と32タイプを確認してみてください。

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BIG5-BASIC データチーム (2026).
「【統計レポートvol.3】47都道府県別 性格傾向ランキング2026|「県民性」は科学的に存在するか」.
https://big5-basic.com/front/column/survey-2026-vol3-prefecture-ranking

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